遺伝子組み換え・遺伝子操作を問うドキュメンタリーシリーズ①

暴走する生命 Life Running out of Control

除草剤にも枯れない菜種、害虫を殺す綿花、猛スピードで成長する鮭、etc.…… 
遺伝子工学の発達と共に 1980年代半ばから、植物・動物そして人間までも遺伝子的に操作する動 きが加速してきた。
 “何でもできる”と。
巨大多国籍企業は、あらゆる分野の遺伝子に注目し、これに特許をとり、特許製品を開発してきた。
しかし、インドでは遺伝子組み換え綿(GM綿)が悲惨な収穫をもたらし、 借金を抱えた農民達は土地を手放すか、自分の腎臓を売るか、自殺に訴えな ければならなくなった。
カナダでは、GM菜種の種が隣接する農家の畑に飛ばされ、有機農業ができ なくなった。
種子に、生命に、特許をとる多国籍企業。
彼らの「生命支配」に対して農民や消費者・市民は―。

原題 Life running out of Control
監督 ベルトラム・フェアハーク&ガブリエル・クリューバー
制作 デンクマール・フィルム
2004年/ドイツ/60分

国際映画祭で数々の受賞

・FICA -国際環境映画祭2004 /ブラジル 長編第1位
・フライブルク国際環境映画祭(エコメディア 21)2004 /ドイツ 金山猫賞 
・セイア国際環境映画祭2004 /ポルトガル 環境大賞&特別賞    
・バンクーバー国際映画祭2004 /カナダ カ ナダ国立映画制作庁賞ノミネート    
・国際ドキュメンタリー協会IDA第20回記念大会 2004 /米国 IDA 賞ノミネート    
・コロンバス国際映画祭 2005 /米国 クリス賞    
・EARTH VISION – 国際環境映画祭2005 /米国 農業、農薬、土壌部門 第1位  
・スローフード映画祭2006 銀蝸牛賞

「暴走する生命 Life Running out of Control」はEUで遺伝子工学を考える際のスタンダード作品となった。   

予告編2分

遺伝子組み換えされた大豆・菜種・綿花・豚・鮭・・・

カメラは遺伝子組み換え作物の栽培される現場、米国、カナダ、インドに向かう。そこで見えてきた現実は―